腰痛の悩みと原因

誰にでも起こりうるのが腰痛です。これは引き起こしやすくなる生活習慣とも大きく関連しています。
例えば姿勢ですが、前かがみや、中腰、前傾姿勢の時が多い人、自動車を毎日2~3時間は運転するという人、事務仕事やパソコンで長時間作業する人など、同じ姿勢を長く続けることは案外誰もが経験することです。
又最近では、腰痛はお年寄りのみならず、若い人でも悩んでいる人が増加傾向となっているようです。腰痛の程度は各人によっていろいろですが、腰痛の種類としては筋肉由来の緊張性腰痛と、慢性で鈍い痛みを伴う腰痛に区分することができ、長時間同じ姿勢を続けている場合などによくあるのが筋肉と関連した緊張性腰痛で、これは筋膜性腰痛とも呼ばれています。
これはいわゆる環境型の腰痛ですが、筋肉が過度なストレスにさらされて緊張することで生じる腰痛で、筋肉はストレスが加わると交感神経が常に優勢となって活発化し、他の筋肉にも余計な力が加わり、このバランスの崩れた状態を調節しようとして特に腰の筋肉の負担が大きくなります。
これに対して慢性型腰痛は、常に腰に継続した鈍い痛みがでるもので、これは結果として腰痛になっているわけで、病名は他に存在することになり、例えば椎間板ヘルニアはその代表例となります。
これは痛みに加えて痺れもあって、重症になると排泄にも支障が出て痛みも増します。環境的には仕事で中腰など不自然な姿勢で重い物を運搬するなどで多く発症します。ぎっくり腰も同様で、やはり重いものを運んだり、腰を捻るような体制をとったりすることで発症します。
このように腰に負担をかけ過ぎると、年齢を問わず腰痛の危険性があるということで、いずれにしても椎間板ヘルニアなどの診断結果を受けたら、正しい治療と対策が不可欠となります。